3種類の栽培方法
ハウス栽培は温室なので冬でも温度を上げることで、通常の収獲よりも、2か月早く収獲が出来ます。温室栽培は、加温機を使い成長早める加温栽培と、ビニールで覆い日中の温かさのみの無加温栽培、露地栽培の3種類があります。その違いにより収穫時期も通常の2か月前、1か月前とずらすことが可能になります。今回は通常の収獲よりも2か月早いハウス栽培のブドウ畑の様子をお伝えします。
準備期
12月から2月はブドウの実がない時期ですが、この時期が実を育てる上で非常に重要な時期となります。その理由は、この時期に行われる作業の中でも特に重要な「剪定(せんてい)」が行われるからです。
剪定とは、前年までの枝を切り、適切な芽数に調整する作業です。ブドウの木は、前年に葉や実をつけた枝にある芽から翌年の新しい枝が伸びますが、芽数が多いと木に負荷がかかりすぎたり、バランスが崩れたりして、結果的にブドウの品質が低下する可能性があります。
したがって、剪定はこれらの問題を予防するために非常に重要です。剪定によって適切な芽数に整えることで、木の健康を保ち、良質なブドウの収穫を促進します。剪定は根気のいる作業であり、慎重かつ丁寧に行われることが重要です。