農業における葉面散布

植物の栄養を補給する方法として、土壌からの栄養吸収以外にも、葉面散布という方法があります。

葉面散布とは、葉の表面から直接栄養を散布することで、植物の成長を促進させる方法です。

葉面散布には、以下のようなメリットがあります。

 

1.吸収効率が高い

植物の成長を促進し、栄養素を直接葉から吸収させるため、効率的な栄養供給が可能です。

 

2.応用が広い

葉面散布には、植物の成長を促進させるだけでなく、特に病気や害虫の予防、対策にも効果があります。 被害を最小限に抑えることができます。

 

3.施肥方法の多様化

従来の栽培方法では、土壌からの栄養吸収に頼っていたため、土壌の状態によっては栄養不足になってしまうことがありました。
葉面散布という方法は、適切な栄養を直接与えることができるため、施肥方法の多様化が可能になります。

 

4.生産性の向上

葉面散布によって、植物の成長を促進することができるため、収量の向上が期待できます。
また、病気や害虫の予防によって、被害を最小限に抑えることができるため、収穫量の減少を防ぐこともできます。

 

特にブドウの場合、果皮の色つや糖度など品質の向上につながる効果も期待されています。
OGINO VINEYARDでは最近、アミノ酸を主とした葉面散布に注目し、テスト的に使用を行っています。

アミノ酸は、タンパク質の合成に必要な栄養素の一つです。
アミノ酸の葉面散布によって、ブドウの果皮の厚さが増し、果皮の色や糖度、香りなどが改善されることを期待しています。

しかし、葉面散布はあくまで補助的な手段であり、土壌管理や根元からの肥料の与え方が最も重要であると考えています。

土壌管理と葉面散布を併用することで、根と葉の両面からバランスよく栄養を補給を促し、より健康的なブドウの育成を心がけています。