白い粉の正体、ブドウの花びら

ブルーム

ブドウの実の皮をおおう白い粉は「ブルーム」といって脂肪酸などでできた天然成分が果皮の表面に浮き出たものです。よく残留農薬と勘違いされる方も多いのですが、ご安心ください。表面の「ブルーム」は洗っても洗わなくてもどちらでも大丈夫です。

 

つぼみからブドウへ

ブドウの花には「花びら」というものはなく、おしべとめしべが自己受粉し、1つの粒のようなつぼみができます。そのつぼみが大きくなるとブドウの粒に成長し、その集合体がブドウの房に成長します。

そう考えるとブドウ自体が花としても考えられます。花の表面には粉が付いていますが、ブドウも同じように自分で自分の実を守るために付いている粉になります。

 

ブドウの開花

小さい実のように見えるブドウの花房を、花穂(かすい)と呼びます。ブドウの花は、花弁を持たず、おしべとめしべだけがあります。ツボミはとても小さく、直径2mm長さ3mmくらいで、ピーマンの小さいような形をしています。

ぶどうの花が咲いている様子も見たことがある方は少ないと思いますが、是非とも調べてみるのも面白いかもしれません。とても風情があって、健気で可愛らしい花が咲きます。