OGINO VINEYARDで栽培しているブドウのうち、約9割がシャインマスカットになります。
シャインマスカットの収穫時期は一般的に9月頃が最盛期とされていますが、OGINO VINEYARDでは、お客様に長く提供できるよう、温度調整を行いながら収穫時期をコントロールしています。
加温栽培、半加温栽培、無加温栽培
OGINO VINEYARDのシャインマスカットは3つのハウスで栽培されており、そのうちの1つは加温栽培で育てられています。加温栽培とは、ハウス内に暖房装置を設置して、ブドウの栽培に必要な温度を維持する栽培方法です。この方法は、ブドウの成長を促進するだけでなく、栽培期間を短縮するなどの効果があります。
OGINO VINEYARDでは、冬場の寒い時期に温度調整を開始し、早く芽吹かせることによって、通常よりも2ヶ月前から収穫を行っています。このように、加温栽培は栽培期間を調整し、収穫時期を早めることができるため、生産性の向上に寄与しています。
加温栽培では、温度管理が非常に重要になります。そのため、OGINO VINEYARDではIoTセンサーを上手に活用しながら、ハウス内の環境を適切に管理しています。IoTセンサーを用いることで、ハウス内の温度や湿度などの環境条件をリアルタイムでモニタリングし、必要に応じて暖房装置の制御や適切な管理を行うことが可能です。これによって、ブドウの健康な成長と収量の確保に効果的に貢献しています。
一方、残り2つのハウスは、半加温、無加温(自然の気温)で栽培しています。
もともと山梨県は、夜と昼の寒暖差、そして日照時間が長く、霧や雨が少ないことから、加温栽培、無加温栽培、露地栽培で高い品質のブドウの栽培が可能です。
ハウス栽培の中でも加温栽培は冬でも温度を上げることで、通常の収獲よりも、2か月早い7月からブドウの収穫が出来ます。ビニールで覆い日中の温かさのみの無加温栽培では通常の収穫の1か月早い8月から収穫が可能になります。通常の露地栽培では9月から収穫が可能です。
このように、山梨県の地域特性を活かしつつ、加温栽培と無加温栽培のメリットを取り入れながら、日々栽培を続けています。
今後も栽培方法を継続的に研究し、より一層の品質向上を目指しながら、多くの方にブドウの魅力を伝えていけたらと願っています。