ハウス栽培 – ハウスという環境、地球温暖化

地球温暖化による問題点

地球温暖化の影響が、農業界にも深刻な課題となっています。

農業における地球温暖化の影響として、一つは気温の上昇があげられます。
農作物を育てるにあたって、適切な温度管理が必要になりますが、近年の異常気象によって農作物の着色や味にも影響を与えてしまうことが、すでに報告されています。
またブドウ栽培においても、休眠期の発芽不良が問題となり、収穫時期や収穫量に直結してしまうといったことも少なくありません。

もう一つは、近年ニュースなどでも多く見受けられる雨の異常気象問題です。
日本各地で起こる台風や豪雨のニュースは、毎年のように目にする機会が増えてきたのではないでしょうか。
実際に私の畑でも、雨の影響により多大な被害を受けたほど、雨は自然のものであるがゆえ、どうしても対応が難しいと感じる部分でもあります。
降水量の変化は地球上の植生の分布にも影響を与え、植生が変化すると生態系や土壌環境など、さまざまな側面で影響を与えます。
地球温暖化に負けず、より耐熱性のある品種の開発などが必要になってくるのではないかと感じています。

 

地球温暖化がハウス栽培に与える影響

ハウス栽培は、屋内での栽培によって外部の気候条件に左右されないという特徴があります。しかし、地球温暖化の影響によって、ハウス内の気温も上昇し、適切な温度帯を維持することが困難になってきました。特に、熱波や高温が続くと、ハウス内の温度が急上昇し、植物の生育に影響を与えることがあります。

さらに、豪雨や長期の乾燥などの気候異常も問題を引き起こします。豪雨による浸水や長期の乾燥によって、露地栽培は水分管理が難しくなり、土壌中の根腐れや病害虫の発生などの問題が生じる可能性があります。これらの問題は、ハウス栽培において管理の必要性を一層高めています。
地球温暖化が与える影響は多岐にわたりますが、気候変動に対する対策がますます重要になっていくことは間違いありません。農家は、適切な施設の設置や管理技術の向上など、様々な手段を取り入れて、気候変動に適応し、生産を維持していく必要があります。これからの時代において、気候変動への対策は、農業における重要な課題の一つとなるでしょう。