ジュエリー業界から農業への転身
山梨県は果物やお米などの生産が盛んな農業県であると同時に、宝石産業も盛んなことで有名です。
私は就農前、そのような土地柄から、初めは宝石業界の道へ進みました。
宝石美術専門学校を卒業後、そのまま宝石関係の会社に就職した私は、約20年もの長い間、デザイン、企画開発、マーケティングに携わってきました。
当時、自らの将来設計に「農業」という2文字は全く頭にありませんでしたが、農業を営む両親のこと、実家のブドウ畑のことなどを考えていくうちに、突如使命感から知識や経験もないまま就農を決意。
もちろん農業に関しては完全に素人だったため、職人気質の父から直接教わっていくことも考えましたが、やるからには「新しい風」を取り入れたいという想いがありました。
就農後は、とにかく1年1年を濃いものにするため、ブドウ栽培に特化された農業者さんをはじめ、周りの方々からも様々な栽培方法、栽培技術を学ばせていただきました。
たくさんの方の支えがあったからこそ、今の自分があると日々感謝しています。
新しい販路の開拓で、より多くのお客さまに喜んでいただくために
宝石会社での経験を活かし、マーケティングの面にも力を入れることで、全国各地のお客様へお届けすることが可能となりました。
ご購入いただいたお客様からは大変ご好評をいただいており、お客様から届く「お喜びの声」は、ブドウ栽培において何よりの励みとなっています。
大切なのは、ブドウを育てる過程での管理や手間暇を惜しまないこと、そして農家としての責任と誇りを持つことだと私は思います。
このような姿勢を大切にしながら作り続けていくことで、お客様にも喜んでいただけると信じ、これからも努力し続けていきたいと思います。
地域とのつながりー 情報共有の大切さ
地域の皆様に支えられ、私たちOGINO VINEYARDの「今」があります。
その恩返しとして地域全体の農業発展を目指していくことも、今後の使命だと考えています。
新しい技術や方法を試していく中で、私自身が知り得た情報は、周りの農業者とシェアすることを心がけています。
情報をオープンにすることによって、一人一人が実践し、たくさんの答えが生まれることこそが、その先の農業発展につながると確信しているからです。
私は地域の方々と共に、さまざまな取り組みに挑戦し、もっともっと地域の特産品の価値を高めていければと願っています。
支えてくださった地域の方に感謝し、地域全体の農業発展を目指して、今後も努力していきたいと思っています。