ジベレリン処理
3月中旬に入ると、ブドウの実は少し元気な子どものように少しふっくらしてきます。この時期に行われる作業の一つに、ジベレリン処理があります。
ジベレリン処理は、ブドウの種をなくし、果実を肥大化させる効果があります。これによって、ブドウの実がより大きく、肉厚に育つことが期待されます。
また、ブドウなどの甘い果実は虫が付きやすいため、2回目のジベレリン処理の後には果実に袋をかけて保護します。これによって、虫による被害を防ぎ、品質の高いブドウを育てることができます。
袋かけ
「袋かけ」作業は、ブドウを病気から守るために行われます。まず、ブドウ全体に消毒薬を散布し、病気や害獣から実を守ります。その後、実際に一房ずつ袋をかけていきます。
袋をかけることで、散布した薬液が実にかからず、また害獣からの攻撃も防ぎます。この作業は根気のいるものですが、形の整った美しいブドウをお届けするために欠かせない作業です。
3月から5月にかけて、ブドウの表情が日々変わっていく中で、袋かけ作業を行います。その表情を感じながら、1個1個丁寧に作業を行い、お客様が美味しいと感じていただけるよう心掛けています。